栃木県北部の片田舎で、普段使いの木工雑貨を作っています。
建築現場で余って廃棄される木材や、農家の納屋に永年にわたって打ち捨てられていた、使い道のない木の板などを譲ってもらったものが主な材料です。
なので、高級な木材を使ったりと、素材へのこだわりはあまりありません。
できるだけ安価で、必要十分な機能を備え、日常的にそばに置いてガシガシ使ってもらえるようなものを作りたいと思っています。
有名な作家さんが厳選された素材を使い、磨き上げた技術で作成する芸術品のような生活雑貨があります。
素晴らしいです。部屋に1つ置いておくだけで場がキリッとして空気が変わる感じがします。
それは文句なしで素晴らしいものですが、そういうものばかりじゃお金がいくらあっても足りないし、なんかこう、肩に力が入って疲れちゃいそうですよね。
料理でもそう、高級フレンチや上等なお寿司なんかははもちろん美味しくて、シェフや板前さんは熟練の技で料理してくれますが、さすがに毎日では、ねえ、、、
ニワトコ・ウッドが目指すところはそんな「高級料理的木工」ではありません。
あくまでも「家庭料理的木工」。
家の冷蔵庫やパントリーにあるものでチャチャっと作ってしまう家庭料理。
美味しいのかマズいのかもほとんど意識しないまま食べ進み、気がついたら満腹になっている。
そんな、死ぬまで毎日食べたってなぜか絶対に飽きることのない家庭料理です。
三つ星フレンチのシェフの技術も素晴らしいですが、毎日食べたって飽きない料理をチャチャっと作っちゃう家の奥さん(または旦那さん)だって、それはそれはすごい技術ですよね。
安くてなんにも特別なことはない、気に入っているのかいないのかも意識しない、そのうちにいつどこで買ったのかも忘れてしまう、だけど気がついたら毎日使っている、そんなモノを作りたいと思い、まだまだ修行中ですが、日々真剣に一生懸命、木を削っています。
最近閲覧した作品
- トップページ
- ショップ一覧
- NIWATOKO WOODのショップ
- NIWATOKO WOODのプロフィール