プロフィール
布を織るということに魅せられて、日々の暮らしの布をいろいろ織ってきました。
かわいいものというよりは、どちらかというと質実剛健。和の雰囲気も感じるチュラル系。
だいたい裂き織り布の小物は無骨な感じ。藍と植物の色のチェックのマフラーは、奥様のものを旦那様が「若く見える」と気に入ってずっと使っていると伺ったりするうちに、うちで作ってるものってハンサム系かも、と、ネットショップの名前も「ハンサムなマフラーの店」と付けることにしました。
【マフラー・ショール・ストール】は、木綿、ウール、絹などの天然の素材を、木製の織機で優しく織りあげています。肌触りがよく、時々優しく手洗いしていただくことで長くお使いいただけます。また、大部分が草木染め、藍染めなど自然の色を利用して糸から染めて織っています。色の重なりの美しさをお楽しみください。
各種敷物、バッグ、カードケースなどで使用する厚手の布は、【裂き織り】という、昔、布が貴重だった時代に、布を再生させる知恵として生まれたものです。布自体にとても素敵な存在感があり、また、ものを大切にする心が表現されているところも、今の時代に通じると感じています。
【about us】
子どもの頃から、我が家には大きな織機がありました。織物の街、八王子で染織を学んだ母は、以来50年近く様々なものを織り続けてきました。主に暮らしの中で役に立つ、小さいものはコースターから大きいものはこたつ掛けまでの各種敷物。マフラーやバッグ、服や着物などのファッションアイテム。座布団、クッションのカバー、暖簾等のインテリア関連のもの、ブックカバー等の小物など。なので、私は子どもの頃から母の織ったものに囲まれて暮らしてきました。
作っているところを見ていて、そして使って思うのは、
①丈夫で、日々の暮らしの中で使いやすいこと。
②シンプルでナチュラルなデザインのものが多く、年齢や流行に関係なく長く使えること。
③材料や製法にいろいろなこだわりがあり、結果、環境にやさしかったり、安全性が高かったり、安心して気持ちよく使えるものになっていること。
家族や身近な人のために作っていたものから、注文を受けて製作するようにもなり、時々作品展やイベントでも染織作品の販売を行っています。
私自身は、門前の小僧状態で手伝いをしていましたが、あらためて母に染織や糸紡ぎなど教えてもらいながら、縫製や仕上げ、ネットショップの運営を行っています。
時には棉畑で棉を作り、糸を紡ぐ。植物から色をいただいて、糸を染める。経糸と緯糸の無限ともいえる組み合わせを自分で考えて、一枚一枚布を作り出していく。子どもの頃から身近にあったことが、とても素敵なことだと感じるようになりました。母の色使いや織りには、本に載っていないやり方やコツがいろいろあり、長年の経験が詰まっていて、料理に例えるとまさに母の味。私にとっては魔法のレシピです。
糸紡ぎや草木染めの様子は、魔法みたいとか物語の世界だね、と言われることもあり、「草木染めの魔法つかい」という名前でSNSの発信をしたり、糸紡ぎのワークショップをしています。商品情報だけでなく、布を作るまでのいろいろなことを一緒に楽しんでいただけるような情報発信を目指しています。
商品の説明でも、できるだけそのものの持つ物語をお伝えしたいと思っています。日々の暮らしの中で、手織の布を楽しんでいただけますように。
どうぞよろしくお願いいたします。