プロフィール
Tomoyuki Koseko
小瀬古智之
専門はヴィジュアルコミュニケーションデザイン。武蔵野美術大学大学院修了後、擬態デザイン家として、2016年より国内外のアートブックフェアや展示を通して成果を発表している。直近の展示に個展「物的擬態(蘇州 forest books,2018)」二人展「fictional landscape(台北 田園城市生活風格書店,2019)」「ハムの天文学(大阪 ART Lab OMM/PLANT, 2020)」など。
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KOSEKO BOOKS|小瀬古文庫
近代の産業革命より150年以上に渡り、続けられているデザイン。「美しい物をつくる」「商業性の高い物をつくる」「社会問題を解決する」など、デザインには様々な社会的役割がありますが、私はアートブックのデザインを通して「モノの新たな見えかた」をつくっています。「見る」ヴィジュアルブックの特徴を生かし、国内外での書店販売・展示・アートブックフェアを通じて新しい視点を届けています。
Since the Industrial Revolution, design has been around for over 150 years. There are a variety of social roles in design: to make beautiful things, to make commercial products, to solve social problems, etc. I visualize new perspectives on our daily objects through art book design and deliver them to people all over the world through bookstore sales, exhibitions and art book fairs.
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「擬態するデザイン」プロジェクト
「擬態するデザイン」は、東京を拠点に活動するデザイナー、小瀬古智之による実験的なデザインプロジェクトです。そのテーマは擬態という自然界のデザインの驚異を、日常風景に見い出して視覚化することにあります。
生物の擬態の、眼に驚きをもたらすメカニズムが面白い。彼らのデザインには驚くべき模倣のクリエイティビティが多々存在する。それに倣って擬態を日常のデザインから表現する研究を開始した。
擬態という驚くべき容姿の一致は生物界の専売特許のようだが、僕らの身の回りの「もの」にも身を潜めている。昆虫が自身の形と色を自然に似せるように、静物も擬態を通じてデザインに驚きをもたらすことが出来るのではと考えた。
実際に製作を重ねると、「ハムと惑星」「地図と年輪」「鍵と都市」といった、私たちの固定観念とは異なる関係性を目撃する。そして、その関係性や驚きをアートブックとして発行し、共有している。人工物のフィールドに潜む、未知の擬態との出会いに可能性を感じて頂ければ幸いだ。
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MISSION
本づくりを通して、クリエイティビティの流通の一角を担うとともに、人々がより自由に表現ができる環境づくりを使命としています。表現の抑圧から人々を守るため、独立出版運動の形態を取り、直接の取引や販売を心がけ、顔の見える出版活動を目指しています。また、企画・デザイン・製作まで一貫して行います。
・擬態をはじめとするヴィジュアルカルチャーの研究と実践
・高品質な出版物・作品の発表
・異文化の独立出版との積極的な交流