プロフィール
田中ゆきひと
若いころに一片の真紅の古渡り更紗の布に出会い見せられて、試行錯誤の末に独自の木版更紗を考案、以後30数年茜染更紗一筋に染めて来ました。椿の灰汁で何回も下染めをした布に木版で文様を付け、数カ月かけて茜で染める事を何度も繰り返して茜染め更紗が誕生します。
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【 経歴 】
家庭画報「新進作家の着物」に作品掲載
月刊染色α「茜染め木版更紗と色素研究」
京都府主催「この人この作品・全国15人展」に選ばれ作品出品
「特選きものサロン」作品掲載
文化出版局 季刊 銀花「茜の匠」特集
文化服装学院特別講師
信州中野市の新野地区の秋祭りの、(式 三番叟)の衣装復元
信州中野市 谷厳寺住職の緋の衣(日本茜染)製作、奉納
染色作品展は銀花コーナーなど全国各地で開催。
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【 茶席のきもの 】
植物で染める技の歴史は、一説にインドが発祥で、数千年の歴史が有ると言われています。
当然化学物質がいっさいこの世になかった時代に先人は高度な技を確立させて来て、古く染められた衣装などが何百年も美しさを保って博物館などに残されています。
私は染め師として、その古代染色技法の探求に没頭して40年、ほぼ自分の中でその謎に迫り、極める事が出来たと思っています。
その探求の中から生まれた独自の染色持論の技で、いっさい化学薬品は使わずに、自然界の有機質なものだけで染める究極の無地染めで挑んだ【茶席のきもの】の作品展です。
日本を代表する文化【茶道】はわびさびの美の世界ですので、茶席で着るきものも、化学物質がいっさい介在しない、自然界だけで染め上げた色を着ることが茶道の極意に繋がるものと思います。
田中ゆきひと
【 工房 翔天地ホームページ 】
http://www5e.biglobe.ne.jp/~syotenti/