手描友禅の技術や日本の伝統的な感性を使ってデザインしています。
手描友禅の技術を用いて、身につけた人が「たおやかな気持ち」になれるようなものづくりを心がけています。
題材には草花を好んで描いていますが、ひとに優しく寄り添い、心にゆとりを生み出す、そういう力が自然にはあるのだと感じています。
日本では、古くから障壁画や着物など生活に密接したものに草花が描かれてきました。
また、自身の幼い頃を振り返ると、田舎での川遊びや雪遊びなど、思い出のそばには、いつも自然があったことに気づかされます。
職人である父の影響もあり、職人の道に進みましたが、学ぶほどに、自然を敬い共生してきた日本人の姿や、その感性に共感する思いは深まるばかりです。
「自然の優しさや厳しさの中で生活している。」それは、ともすれば慌ただしく生きる私たちが見失いがちな事ではないでしょうか。
技術だけでなく草花への眼差しも受け継ぎ、日々制作に励みたいと考えています。
手描友禅 上仲正茂
1972年京都に生まれる。幼少の頃より絵を描くことが好きで、職人である父の影響もあり中学卒業の頃には自然と着物に絵を描く職人を目指すようになる。1991年京都市立銅駝美術工芸高等学校日本画科を卒業し、重要無形文化財(人間国宝)「友禅」保持者の羽田登喜男氏に師事。2004年13年間の修業を経て独立。2013年京もの認定工芸士「京友禅」に認定。
染工房正茂では、手描友禅職人の上仲正茂が1人で図案から仕上げまでを行います。
本来、京友禅では分業制作が多く、各工程に専門の職人がいます。
染工房正茂ではすべての工程を1人で行うことで、お客様の「想い」を具体的に表現できます。
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