プロフィール

プロダクトデザイナー／造形作家／家具・木工製作者。

信州松本の生まれ。東京、福岡、新潟、山形を経て、終（つい）の住処（すみか）を那須に定めました。
玄関を出てすぐ、土地の人々が愛する那須連山が、田圃の向うに女性的な姿を見せます。
北アルプスを仰ぎ見て育った僕には、それは丘のようにしか見えませんでした。
でも、今は僕も那須山を那須のシンボルと見るようになりました。
緩い曲線を描きながら、北東に真直ぐ延びる裾野の美しさに魅せられています。
ニキ（犬）と、この山を見ながら散歩に出ることから僕の一日は始まります。

永い間、デザインと工芸（木工芸）の教育・研究に、その傍らプライベートで造形制作の仕事に携わってきました。
その三分野を通して中心にあったのは「木」でした。
今後は、その木を扱うことを目的に、家具・木工製作者として生きていこうと思います。
デザインとアートとクラフトの境界を、自由に行き来する「ものづくり」を目指して………。

これまで新設３大学の木工工房を造ってきました。
だが、リタイアした今、僕のもとには工房も設備、機械もありません。
時に応じて仕事場に使う玄関の土間と、一通りの手道具とわずかな電動工具、卓上機械があるだけです。
紺屋の白袴とはよく云ったものですが、それで何が出来るかと悩むことも、良い経験と受け止めています。
必要最小限の設備を具えた、極小スペースの小屋「ミニマル・スタジオ」を、自力で造る夢を何時か実現したいものです。