詩集『アンモナイト曲線』
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たこを干してある。漁港の白い猫。いちにちの境を焼きプリンのように崩して笑っている。波と、厳しい季節の鳥。
――「写真と窓」
お醤油のにおい。木工細工のにおい。画材のように力が満ち、戸惑わない。わたしだけが見ているセピア色の隅。その日とこの日と今日の夕暮れから、十五歩ほど離れたところにいる。
――「針が進み」
・2016年4月刊行
・A5判(148ミリ×210ミリ)
・中綴じ 本文20ページ
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