紙に椅子の形の穴が開いてそこから向こうの虹が見えている様な錯視。ルネ・マグリットの「大家族」で試みられたこの方法は、しかしマラモッティ氏の場合には全く別の意味合いを持ち始める。
何故ならマグリット氏が鳩の背後に憧憬した「夢」がここには見られないからだ。
全く何の変哲もない「椅子」という日常的形象は、太陽光がプリズムを通して7色に分解される様に「非ー場」へと分解される。
「存在の日常性の解体」は見る側の「主体の解体」を喚起するのだ。
2013/05/31 by.Yosito Kamatano
■品番:11053001
■FileName:DiningChair1
■タイトル:ダイニングチェア No.1
■画寸:35.0×27.0cm(F5)
■厚さ:2.0cm
■支持体:パルポート(type P)
■塗料:アクリル
■技法:フォトモンタージュ
■ブランド:アキーラ マラモッティ
■サイン:左下
■制作年:2011
ショップへの感想コメント
(3)-
無事に届きました。ありがとうございました。 風景に境界線がなく、全てが薄く溶け込み繋がっている感じが好きです。 絵の裏側は、飾りやすい工夫が施されていました。 作者様の苦心や気遣いを感じました。
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絵をみた時、アフリカをイメージしました。 最初の感想は「こんな所に飛行機が墜ちたら困るよなぁ」でした。 暗澹とした血のような空、熱く乾いた大地、そよがない緑の樹。野獣の姿は見えないけど、息を潜めて隠れていそう(サバンナのイメージです) そんな原始的な場所を描いた絵だと思いました。 この色合いと風景にはなかなか出合えません。 稀少な作品をありがとうございました。