• 中にエアクッションを詰めて撮影しています。
  • 内側を撮影しています。 ○サイズについて 縦(ファスナーから底まで)約16cm、横(ファスナー部)約19cmです。 <平置きで計測しています>
  • 丸底の直径は約11cmです。
  • お化粧道具やピルケース、スマホなどを入れることができるサイズ感です。

ポーチ ハルジオン・ヒメジョオン N君のこと あるじの友だちの話

¥6,000
SOLD

お知らせ

・気ままに自由に一つ一つ編んでおりますのでオーダーは受けておりません。
・新作は毎月1日の午前0時にアップします。
・ご注文をいただいた時や作品の感想などをお寄せいただいた時などのお返事はその日のうちにお送りするようにしておりますが、平日の場合、夜遅めになることがございます。あしからずご了承くださいませ。
・すべて手作業のため、ニットの作品は編み地が不揃いになったりします。また刺しゅうの目も不揃いになったりします。ご容赦ください。
・作品が初期の不良品であった場合を除き、お客様のご都合による返…

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 ハルジオンとヒメジョオンの見分け方を教えてくれたのは、小学校の同級生のN君。「簡単だよ。茎を割って、空洞になっているのが、ハルジオンで、茎が詰まっているのがヒメジョオンだよ」「ふうん」とあるじ。他にも花びらのつき方とか、見分ける方法があるのだけど、自分なりに区別して、ハルジオンとヒメジョオンの花をデザインしてポーチを作ったつもりが、「うーん、どちらも似ていない」と少しがっくり。でも、私の中のN君にまつわる思い出話を編み込みたかったのでよしとすることに。N君の話をさせてください。

 あるじが過ごした小学校は、県庁所在地にあるのですが、市の中心部から離れていて、周りは野山で、田んぼや牧場、りんご畑などがあるところ。そして、小学校は、一学年一クラス30人くらいの小さな学校です。あるじは、小学校一年生の冬休み明けにその小学校に転校してきました。いじめっ子もいれば、ずるい子も、優しい子も、勉強のできる子もいろいろいます。その中に、N君がいました。勉強は苦手。あるじは勉強ができたので、先生から、勉強のできない子たちに勉強を教えてくれと言われ、放課後、何人かの友だちに算数を教えたりしていました(今だったらそういうことはありうるんだろうか?)。あるじは何人かに教えながら、どこでつまずいているのか確認します。だいたいどの子がどこでつまずいているかが分かるので、そこまでさかのぼって教えると、だいたいどの子も理解するのです。でも、N君だけは、いくらどんなにやっても、分からないのです。さすがのあるじも匙を投げて「先生無理」と言うと、先生は「分かりました」と言って「もういいですよ」とおっしゃってくださり、みんなで帰宅。勉強のできないN君をみんな馬鹿にしたりするのですが、尊敬もしています。なぜなら、N君は、美味しい野生の栗の生えている場所や、食べられる実(「こいつは食える、食ってみろ」と教えてくれたのは、ヤマモモだったのか?甘くて美味しかった)が生えている場所などを知っていて、みんなを連れて行ってくれるのです。 N君は律儀なところもあったから、勉強を教えてもらうお礼に、ハルジオンとヒメジョオンの見分け方をあるじに教えてくれたのかなぁ?
 秋になるとみんなN君について行って、美味しい野生の栗の生えている場所へ行き、カバンに詰め込めるだけ栗(N君は栗のイガを上手に剥く方法も知っている)を詰め込んで家に帰ります。そういう時だけは、お母さんたちも大喜び。なぜなら、その栗で作る栗ご飯は、ものすごく美味しいのです。普段は「N君みたいな馬鹿な子と遊ぶのはやめなさい」と言うお母さんもこの時ばかりはN君に感謝です。ある時、家庭科の実習で味噌汁を作ることに。5つの班に分かれて、それぞれ、持ってくる野菜などの材料を決めました。あるじはN君と同じ班。そして、あるじの担当はにんじんで、N君は味噌でした。実習当日。みんな、自分たちが持ってきた材料をテーブルの上に置きました。N君の味噌は、あるじが今まで見たことがない味噌でした。あるじの家で使っていた味噌は「仙台味噌」でも、N君の味噌は、麦みたいなものがたくさん入っているようなあるじが初めて見る味噌。「N君の味噌、変!おかしい!」とからかいます。とりあえずみんなで、味噌汁作り。最後にN君の持ってきた味噌を入れて、味噌汁が完成しました。あるじが「こんな変な味噌汁飲みたくない」と、先生に言うと「飲む前からそんなこと言わないの。まず飲んでみなさい」と言われ、恐る恐る飲んだらものすごく美味しかった。あるじが「すごく美味しい!」と言ったら、先生が、「この味噌は、N君のお母さんが手作りしたお味噌ですよ」と教えてくれた。今思うと、麦味噌だったのだろう。異食もあり、土や石を食べたりすることもあったN君。勉強の全然できなかったN君。でもお裁縫や料理が得意だったN君(お母さんが教えたのだろう)。食べると美味しい植物などが生えている場所をたくさん知っていたN君。あるじは中学から私立の学校に行ったので、その後のことはよく知らなかったのですが、N君は、なんとか中学を卒業した後、最終的に、調理師の専門学校に進んだと聞きました。そして、あるじが大学を卒業して、10年ほど経った頃だろうか?母から「あのN君が、料理長になったんだと。あの、馬鹿なN君が」と知らされた。そう、N君は、なんと、けっこう有名な料理店の料理長になっていたのです。

 「もし、今、N君が小学生だったら、料理長になれただろうか?」
今の学校教育では、N君のことをどう扱うのだろう?
あるじの過ごした学校が小さな田舎の学校だったと言うのもあるけど、自然の中で思う存分過ごさせてくれて、人を排除せず、子どもたちをあるがままを受け入れてたし、子どもたちもそれぞれをあるがままに受け入れていた。今の小学校はどうなんだろう?詰め込みすぎているのではないかと感じるのは私だけか?あるじが行ってる美容院でN君の話をしたら、「今の小学校の教育では、N君は、料理長なんかになれていないよ」と言ってたなぁ。

 我が家の荒れ放題の庭に咲いているハルジオンを見ていたら、N君のことを思い出し、「そうだ!ハルジオンとヒメジョオンのバッグを作ろう!」と。あるじのデザイン力では、上手に表現できなかったけど、柔らかな感触の野原で、ハルジオンやヒメジョオンのように子どもたちが生き生きして優しい笑顔で輝いているイメージのバッグを作ろうと!その試し編みでポーチを編みました。それがこのポーチです。

 また、前振りが長くなってしまいました。申し訳ない。ベースに使用した糸はハマナカの「弥生」。和紙の入ったファンシーヤーン。柔らかな感触で、うっとおしい梅雨の時期に彩りを添える糸。持っているだけで心がウキウキします。そして優しい気持ちにもなります。花の部分は、コットンコナで。微妙に白の糸を、エクリュとブランクで使い分けています。葉っぱは、野呂英作の「つむぎ」。 裏地は、リバティプリントのスモールスザンナ。ピンク系のものを選びました。相変わらず材料費がそこそこかかっているのとバッグの試し編みであること、お裁縫が苦手な私の腕を考慮した価格設定です。また、メンテナンスには可能な限り対応いたしますので、何かございましたら遠慮なくご連絡ください。ただし、故意によるものには対応できません。ご容赦ください。究極の自分仕様です。もらってくださる方がいなかったら自分で使おうと思って作りました。お気に入りの作品に仕上がりました。

《使用糸》 ハマナカ「弥生」 レーヨン48% アクリル36% 分類外繊維(和紙)16%
     コットンコナ コットン100%
     野呂英作「つむぎ」 コットン50% レーヨン30% シルク20%
《裏地》 リバティプリント(タナローン )コットン100%
《ファスナー》YKK 国産

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・通常は、金曜日までにご入金を確認しましたら、発送準備を土曜日に行い、その翌日の日曜日に発送いたします。そのため、土曜日に確認した場合、発送までに1週間のお時間を頂戴いたします。よろしくお願いします。
・一度に複数の作品をお買い上げいただいた時は、追加送料はサービスさせていただきます。その場合、全体の大きさに合わせてゆうパックでお届けいたします。

ご購入の際の注意点

・気ままに自由に一つ一つ編んでおりますのでオーダーは受けておりません。
・すべて手作業のため、編み地が不揃いになったりします。ご容赦ください。
・作品が初期の不良品であった場合を除き、お客様のご都合による返品、交換はご遠慮いただきますようお願い申し上げます。
・ギフトラッピングはお受けしておりませんが、簡単なラッピングをしてお届けします。
・通常は、金曜日までにご入金を確認しましたら、発送準備を土曜日に行い、その翌日の日曜日に発送いたします。そのため、土曜日に確認した場合、発送までに1週間のお時間を頂戴いたします。よろしくお願いします。
・一度に複数の作品をお買い上げいただいた時は、追加送料はサービスさせていただきます。その場合、全体の大きさに合わせてゆうパックでお届けいたします。

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こんにちは! ニット工房シークレットガーデンです。数あるショップの中から当工房を訪れてくださり本当にありがとうございます。私の好きなもの―お花、木の実、小鳥、…

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