ペタンコでかバッグ（ダークグレー）　たんぽぽとシークレットガーデンのあるじの会話

　シークレットガーデンのあるじは、たんぽぽが好き。今日もシークレットガーデン内にあるたんぽぽ畑にやって来ました。たんぽぽたちはあるじのお話を聞くのが大好き。「何かお話をして」とあるじにせがみます。あるじは「お話ばかりしてると、それだけで作品のコメントができないで終わってしまうから少しだけね」と言って話をしはじめました。
　「実はあるじ、2023年2月の自分の誕生日にコケて、右肩と右腕をしたたか打って、1ヶ月様子を見たんだけど痛くて、整形外科に行ったら、腱板断裂と診断されて手術するしかないですと言われて、『えーっ』と！でもその前にとりあえずリハビリと痛み止めの注射で様子を見ましょうと言われて、リハビリしてたの」。「ふーん、大変だったね」とたんぽぽたち。「でも、とりあえず、6月の米津玄師のライブにギプスなしで行けたからよかったけどね」とあるじ。そう、コロナで世の中が騒がしくなって、それまで、ニットや刺しゅうをする時は、クラシック（ルネサンス時代の、パレストリーナやタリス、アレグリなど宗教声楽曲が主だった）ばかり聴いていたのですが、気持ちが落ち込むようになり、たどり着いたのが、なぜか米津玄師でした。どっぷりハマり、アルバム全て大人買い。あるじの旦那さまは、あるじが好きなものに関心を持つので、二人で米津玄師にどハマりし、2022年の『変身』のライブに行って二人で、米津さんが時々音を外すと「大丈夫か？」と、オロオロドキドキしながらライブを聴いていた。あるじたちに子どもがいたら、米津さんぐらいの歳の子どもがいてもおかしくないので、息子を見守る親の気分。そんなわけで、2023年4月から始まった『空想』のライブのチケットも取っていて、行ってきました！やっぱり最初の曲から音が外れている。でも、前の『変身』の時は二階の席だったのでよくわからなかったのですが、今回の『空想』のライブはアリーナ席でステージのすぐそばだった。ものすごい楽器の音が響いて、地響きがする感じ。この中で音程を外さずに歌を歌うのは大変だなぁと思ったのです。しかも米津さんの曲は歌うのに高度なテクニックがいるから、仕方ないかと。米津さんはトータルでライブの構成（総合芸術作品です。隅々までこだわっていてすごいと思う）をしていて、完成度は高いから、もう少し歌も頑張って欲しいと思うのです。じゃないともったいない。ボイストレーニングに時間をかけて欲しいと思いました。例えばですが、あるじは1日最低でも3時間はニットをします。できる時は7時間（滅多にそんな時間は取れないけど）。そのくらいやらないと１ヶ月にバッグ2点とポーチ2点のネットへの出品はできないのです（中にはボツになる作品もある）。そしてその時間を捻出するのにどれだけ頭を悩ませているか‥‥。何しろ1日24時間しかないのですから。あるじは食事の時間を大事にしているので、ご飯を作る時間は削れないので、掃除を削った。平日は水曜日だけ重点的に掃除をして、日曜日にあるじの旦那さまがあるじの代わりに掃除をしてくれることに。そして、朝、洗濯機を回して洗濯物を干すのもあるじの旦那さまがしてくれる。でも、洗濯物の取り込みとアイロンがけはあるじがしていたのですが、あるじが他にやっていることでも時間を取られるようになり、ニットにかける時間が減り、睡眠時間も減りで、あるじはパニックに。そこで見かねたあるじの旦那さまが日曜日の夜にまとめてアイロンがけをしてくれるようになったのです。ニットも楽器を弾くのと一緒で、毎日ある程度やらないと腕も落ちるし、仕事にならない。そして、編むだけじゃなくてデザインを考えたり、デザインに合わせて素材を選んだりするだけでも時間はかかるのです。そして、作品に込められたストーリーを紡ぎながらニットをするので、絶えずネタを考えている‥‥。ニット小物と言えども侮れない。楽しいけど、身を削ります。どうも米津さんは、ゲームにハマっているらしい‥‥。米津さんがバランスを取るためにゲームに逃げるのもわかるけど‥‥。ぼやきになりますが、あるじが腱板断裂になったのも、あるじがしている他のことで睡眠時間を削った結果、意識もうろうでフラフラになり駅でコケたから。とにかくこの4年ほど無茶苦茶な時間の使い方をしていて、よく身体が持ったなぁと思っています。「とにかく腱板断裂と言われてオロオロしてたから、6月にアップした作品の記事が、気分転換のため、もろトークで終わっちゃたから、7月から普通に戻すつもりがまたトークになってしまった」（リハビリ通院は一応終了したけど、毎日ストレッチをしなければいけない。でも、確かにリハビリの効果はあった。ただし、元には戻らない。ヤレヤレ）。
　今回のバッグは、ベースがフォッシュという、光沢のある滑らかな肌触りの糸で、今、私がハマっている糸です。たんぽぽの編み込みには、ダイヤコルソの二本どり、ザンビアプリント の二本どり、襲（廃番）の二本どり、コットンコナ （廃盤色）と、カブレ2005（廃番）を使用。多種類の糸を使用しているため、少しお値段が高くなります。持ち手はたんぽぽ柄のカフカリボン をリネンテープで補強しています。お裁縫が苦手な私の腕も考慮してのお値段です。裏地はたんぽぽ柄。たんぽぽづくしですが、嫌味な感じはしない仕上がりです。こんなバッグを持っていたら、なんだか元気になります。お気に入りの作品に仕上がりました。

《使用糸》 フォッシュ　コットン40％　レーヨン40％　リネン20％
　　　　　ザンビアプリント （イタリア製）　コットン100％　
　　　　　コットンコナ （廃盤色）　コットン100％　
　　　　　カブレ2005（廃番）　コットン100％　
　　　　　ダイヤコルソ　リネン33％　アクリル35％　レーヨン32％
　　　　　襲（廃番）　絹100％
《裏地》 綿100％　国産
《持ち手》 カフカリボン ドイツ製
　　　　　リネンテープ リネン100％　ドイツ製