https://www.youtube.com/watch?v=70G8VahXweY
動画もございますので、ご参考頂ければと思います。
切子工房 箴光(しんこう)ホームページURL:https://www.kirikoshinkou.com/
独立切子士 斉藤光が手掛ける切子。
創業100年以上を誇る江戸切子の工房で秘伝の手磨きの技術を体得し、生産性や採算が悪いことを考慮しても伝統を大切にし、本物の切子をユーザーに届けたいということで、当工房も手磨きの技術を大切に考えております。
伝統的なデザインを踏まえつつ、普通の江戸切子職人がやらないような面白いデザインを作ることを心がけておりますので、きっとあなたの心の琴線に触れるような良い作品が見つかるかと思います。
製品説明
製品名:八角籠目ロックグラス
寸法:口元直径φ76mm×高さH90mm
内容量:280ml
製品コード:SK-R-ki-084
ロックグラスのグレードを上げた作品の充実というところで製作しております。
私はグレードを上げようとすると伝統的なスタイルから離れてオリジナリティ寄りになりがちになってしまうので、まずは伝統的なスタイルのものをそのままグレードアップした型を作ろうと考えました。
基本ベースは平透かし菊繋ぎロックグラスのグレードアップバージョンというところで考えております。
上の作品の意図するところは「下部をしっかり透けさせて飲料の色を楽しめる」というところにあります。
その意図に加えて口当たりの良さや手触りの良さをプラスしてグレードを上げようというデザインです。
手触りの工夫として、側面に底の形状を変えてしまうほどの3本のかなり深めのカットを入れております。
これによりグラスを持った時のエッジが切子特有の心地良さを与えるものと考えています。
手触りを出すための機能がデザインにつながる機能美となるものです。
また口元部分にも細工があります。
口元側に傾斜をつけて擦ることで口当たりがとてもよくなります。
この口当たりの良さは流行りの薄張り(うすはり)のグラスの口当たりとはまた別の種類の口当たりの良さがあります。
最初に使用される時にお水を飲んでほしいのですが、口当たりの良さによってお水がすごく美味しく感じるかと思います。
四角に擦る、色の部分を残さないで擦る、1mmの色を残しながら擦る、弧をつけて擦るなど、10パターンくらい口元を擦って口当たりを確認しましたが、最終的にこの半円状に擦った時が最も良いと思ったのでこれに決定しました。
人間が口当たりが良いと感じる時の要件を自分なりに洗い出して考察しました。
その要件を3つほど満たして形になっており、きっとご満足頂ける細工になっていると思います。
またこれも機能を追求した結果のデザイン、機能美に当たるものです。
グラスの中央部には帯状に伝統的な八角籠目(はっかくかごめ)の文様をカットしております。
帯状にぐるりと一周削るスタイルは伝統的なデザインでよくあるデザインです。
オリジナリティを抑える調整となっております。
グレードの高いものにするため、一般的な八角籠目のサイズよりもかなり小さめにカットしてグレードを上げており、その美しさは見た目からも理解できるかと思います。
また八角籠目の線を1本ずつ磨いておりますので、八角籠目の輝きが強く、細部のグレードにもこだわっております。
八角籠目は伝統的な文様の中でも難易度の高めのカットです。
籠の編み目で悪い物を取り除くという魔除けの意味がある縁起の良い文様です。
最後にこのグラスの特長をまとめますと、
・伝統的なデザインである
・口当たりが良い
・手触りが良い
・難易度の高い八角籠目をカットしている
・八角籠目のサイズがかなり細かい
・幅が広い透かしは当工房のみのデザイン
・底の形状が面白いというところになるかと思います。
伝統重視でグレードの高い良い作品になったと思います。
写真からも伝統的なスタイルのデザインの美しさは伝わっているかと思います。
自分用、贈り物、インスタ映え、お店のブランドイメージアップにご検討ください。
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ご購入の際の注意点
私も自作の切子を10年ほど使っておりますが、欠けたりせずにずっと使えておりますので、強度に関しては一般的なガラス製品のレベルで問題ありません。
熱湯、電子レンジ、食器洗い機は他のガラス製品と同じように使用できませんのでご注意ください。
取り扱い方については工房のホームページにて詳しく解説しております。
切子の取り扱い方、使い方→https://www.kirikoshinkou.com/kirikoatukaikata.html