幻の八角籠目(ロックグラス)
https://www.youtube.com/shorts/jYyf7JglDE8
動画もございますので、ご参考頂ければと思います。
切子工房 箴光(しんこう)ホームページURL:https://www.kirikoshinkou.com/formcategory.html
独立切子士 斉藤光が手掛ける切子。
創業100年以上を誇る江戸切子の工房で秘伝の手磨きの技術を体得し、生産性や採算が悪いことを考慮してもユーザにメリットが多いので、伝統を大切にした磨きの製法を採用しております。
伝統的なデザインを踏まえつつ、面白いデザインを作ることを心がけております。
製品説明
製品名:幻の八角籠目
寸法:口元直径φ76mm×高さH90mm
内容量:280ml
製品コード:SK-R-ha-151
私のデザインは「美しい大枠に細かいカットを添える形で入れる」という方針で製作しております。
大枠をカレーライス、間に入れる細かいカットを福神漬けに例えていつもデザイン設計をしております。
ただ、この作品のように福神漬けである細かいカットを口元から中段あるいは下段くらいまでカットして、下部を透かすような作品も他工房で1点物として8万円以上で販売しているものも多くございます。
いわば、グレードの高い作品と言えばこれと言ったような伝統的な構成のデザイン系統です。
この福神漬けをメインにしたデザインというのは、私の製作方針からは違うもので意図的に製作しておりませんでした。
しかし、ユーザーのニーズを考えるとこのタイプのデザインも1つは提示しておこうと思ってデザイン開発に取り組んだという経緯があります。
上部は伝統的なカットを全体にしますので、誰でも思いつきやすく、オリジナリティは皆無です。
現に、もう何十回として口元から細かいカットを入れるこのようなデザインを見たことがある人も多いかと思います。
伝統的なカットでオリジナリティ皆無ですが、八角籠目はこのサイズ感で削れる切子職人は日本にはほとんどおりませんので、カット技術で差別化している部分はあります。
しかし、カットの細かさの大小だけでデザイン性が圧倒的に優位かと言われれば、それはあまりにも気が緩んでいる考えです。
そこで、この伝統的なデザインはどこで差別化をするかというと、下部の透ける部分を演出するカットの部分で勝負となります。
過去に1人で150作品作ってきており、どうやったら美しく見えるか、見た目だけでなく機能性は良くなるかなどのデータを蓄積しており、それを盛り込んだカットとなっております。
この部分は当工房の重大なデザイン力の話になるので、詳細は公開できませんが、たくさんの理論に基づいて製作されているデザインなので、その美しさは説明不要で写真から感じて頂けると思います。
伝統的なスタイルのデザインに合わせて、文様の選択も主軸は伝統的なもの、かつ日本らしさのある和風なデザインを意識しております。
しかしこれ以上の細かさのカットは美しさを損ねるので、デザインを理解していない人がやるものだと現状結論付けております。
ゆえに実質日本最小になるのではないかと私は考えています。
矢来、八角籠目の伝統的な文様ともに、悪いものから守ってくれるという魔除けや厄除けの意味合いが込められているものです。
また八角形は日本でも昔からお堂の形に用いられるなど幸運の形されております。
扇と、4つの丸は日本の家紋のようなイメージで和風なデザインを表現しております。
「4つの丸」及び「隅切り」は透け感の向上、手触りの向上を意図しております。
伝統的なグレードの高い作品の型で安定した美しさに加えて、当工房の技術力やデザイン力がこれでもかというくらい含まれております。
みなさまの選択肢の1つになれればと考えております。
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ご購入の際の注意点
私も自作の切子を10年ほど使っておりますが、欠けたりせずにずっと使えておりますので、強度に関しては一般的なガラス製品のレベルで問題ありません。
熱湯、電子レンジ、食器洗い機は他のガラス製品と同じように使用できませんのでご注意ください。
取り扱い方については工房のホームページにて詳しく解説しております。
切子の取り扱い方、使い方→https://www.kirikoshinkou.com/kirikoatukaikata.html