ご購入をご検討くださっている方へ
ご判断のヒントになればと思い、よくいただく質問にからめて
私どもの作品のコンセプトや大切にしていることをまとめてみました。
Q:天板のヒビや反りは今後大きくなりますか?
まずは最も多くいただく質問から。
私たち木に携わる者は木が変形することを「木が動く」と言っています。反ったり割れたりうねったりと木は様々に動きます。(以下では全て「動く」と表記します)
あらためて質問にストレートに答えると → 大きくなります、とお答えするしかありません。つまり動きます。私も最初の頃は製材所の方に「この木は動きますか?」と質問をして「木が動きたければ動く」と言われた事が何回かあります。動くに決まっているけれどどの程度かは人間には分からない、という感覚なんだと思います。
しかしながら、テーブルとして使用するのに不便を感じるほど動きますか?
という質問に言い換えるとしたら、「大丈夫です」とお答えできます。
実際に在庫の木に関して言えば使えなくなるほど動いた事はいままで一度もありませんし、少し動いた?と感じたことも今まで一度もありません。
以下で詳しい理由をご説明します。
伐採してすぐの木は想像以上の水分を含んでいます。(なんと総重量10トンの木であれば半分の5トンが水分だったりします。水分含有量50%です。)
数ヶ月〜数年の間、丸太の状態で乾燥させます。(雪が降る前に伐採して梅雨前まで丸太で乾かすのが一般的)この状態でセリに出されている木材市場の画像を良くみますね。そこから板や柱に製材してさらに数年間自然乾燥させ水分含有量13%前後になるまで乾燥させます。家具材であれば人工的に水分含有量9〜10%まで乾燥させる事もあります。9〜10%が最も強度がでて動きも少ないからです。9%に下げても湿度の高い日本で使っていればいずれ13%前後に落ち着いてきます。昨今のハイテク住居や高層マンションで使うと上手く9%を維持できる、という話も聞きます。
話を戻します。
木が大きく動くのはこの乾燥期間が主です。板や柱を自然乾燥させていると、当然ながら表面から徐々に乾いていきます。だいたい1年の自然乾燥期間に木の表面から内部2〜3cmまでの水分が抜けていくそうですが、この時に木材の表面:深層部の水分含有量に差が出来る事で割れたり反ったりします。
家具職人さんが使用する木材は板になってから数年の乾燥期間を経て水分含有量13%前後に落ち着いた素材を再製材して使用します。最も動きやすい時期に動ききった素材ですから安定しています。
しかしながら無垢材という素材の性質上、動きが少ないといっても100%ではありません。周囲の環境(特に湿度と温度)に対し敏感に反応するのが無垢材という素材です。というわけで常に微妙に動いていると言えます。
冒頭の質問に対しては「動きます」とお答えしています。
ただ購入から数年程度の短期間でテーブルとして使えなくなるほど動いてしまう可能性はかなり低いと言えます。
しかしながら使用できるか否か、という問題とは別にデザインとしてどうかという視点もございます。
ご購入の際にご不明、ご不安な点があればご遠慮なくお伝えください。
※ご注意※
商品ではありません。
間違えてご購入された方への返金には応じませんよ!
発送方法
送料 | 追跡 | 補償 | ||
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送料無料 | ¥0 | ◯ | ◯ | ¥150,000 |
発送までの目安
90日
ご購入の際の注意点
テーブルとしてのみご使用ください。
天板の上に乗ったり飛び跳ねるなどの行為もしくは重量物を乗せる事で想定以上の荷重がかかると事故につながる可能性があります。
ー当商品の樹皮の部分についてー
できるだけ自然な状態を楽しんでいただく為に樹皮部分の加工は最小限にとどめております。
雑に触ると木の樹皮やささくれが指に刺さることがありますのでお気をつけください。
経年でささくれが新たに出来る可能性もあります。気になるようでしたらその都度サンディングして整えてください。
ー塗装についてー
テーブルの天板・木端・木口にはお手入れしやすいように防汚性の高い植物性オイル及びワックス塗装を施しております。樹皮部分と空洞の内壁は空気を通す浸透性のウレタン塗装を施しております。
全ての塗料は食品衛生法に適合しておりますのでシックハウス症候群の方でも安心してご使用いただけます。
ーお手入れについてー
コーヒーなどの汚れがテーブルについたら、その都度サッと拭けば沈着することはありません。
年に1回程度、指定のワックスもしくは蝋蜜などでのケアが必要です。
経年で沈着した汚れ及び紫外線由来の変色はサンディングすることで除去できます。全体をサンディングすれば新品と同じ状態に戻すことも可能です。
ー経年変化についてー
冷暖房や日光が直接当たり続ける場所や屋外での使用は木材の経年変化を早め、割れや反りの原因になりますのでご注意ください。
木の呼吸を止め、木の割れや反りを極力なくす仕上げ方も可能ですが、それでは各々の木が持つ自然な手触りが失われます。
ご購入後に変形する可能性があることをご理解の上、ご検討ください。
変形するとはいえ、真っ二つに割れてしまうわけではありません。変形後も十分お使いいただけますし、ご自身で出来る修繕の方法も私の知る限りのことをお伝えいたします。有償ではございますが補修加工も承っております。
- お問い合わせ -
商品についてのご質問や「もっと画像をみて確認したい」などのリクエストがございましたらお気軽にご連絡ください。Instagram: @tokuda_seisakujo