幸運の手袋皿（ラテン語F）

願いと希望を手の中に。

幸運のモチーフがついた手袋型のトレー皿。

やや荒目の個性的な陶土を薄く伸ばし、
型紙を使って成形しました。
灰釉をかけ、縁取りに淡い緑釉をのせています。

釉薬の溜まった部分には「貫入」が生じていたり、
表面には陶土に含まれる鉄粉や石が「はぜ」て、
焦げや小さな穴が発生している箇所がございます。

ひとつひとつ手作りしているため、トレー皿の形状、
絵付の様子や蜜蜂のカタチは微妙に異なっています。

蜜蜂は「豊穣」のシンボル。
欧米では手にとまった姿を見れば、金運に恵まれると考えられていました。
（スコットランドでは、お財布にミツバチを入れることもあるそうです！）

西洋サンザシには美顔の効果があると信じられていました。
5月1日’May Day’の夜明けに、サンザシから取れる朝露で
顔を洗うと美しくいられるとか。

薬指に添えられた文字は、Nemo enim potest omnia scire.
誰も全てを知ることはできない、と言う意味です。
生きている間にどれほど知ることができるでしょう？
自分の知っていることを他者と分かち合うことで、
あたらしい考え方や知識を増やしてゆくことができます。
心の泉が豊かになりますように。

連綿と言い伝えられてきた俗信や迷信には、
今日では信じ難い内容もたくさん含まれています。

それでも、人々は実生活の中で育まれてきた習わしや知恵を
大切に残してきました。

科学や医学がどんなに発達しても解明できない領域に、
私たちは一分の希望や願いを託したくなるのかもしれません。


Information
品番：K22-21
サイズ：長辺175mm、短辺110mm、高さ14mm、重さ120g
素材：陶器

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