一輪挿し焼杉開花 -スギ- 21

スギの木を木工旋盤で削り、上部を何種かの刀で開花が始まった蕾の形を表してみました。
最後に焼杉加工とミツロウワックスで表面仕上をした一輪挿しです。
古来から行われている焼杉加工は木の耐候性を高めます。また、木の表面が黒く仕上がる、木目の夏目側がより多く削られているので、冬目が浮き立つなどの独特の表情も持っています。

木部は高さ約150mm 、直径は90mmほどです。
水を入れた試験管を上部の穴に入れ、花を生けて楽しむタイプの一輪挿しです。
長さ80mm、直径約18mmの試験管が1本付随しています。

※ 天然木を使用しているために、木が本来持っている傷や節、割れがある場合があります。
※ 焼杉加工では熱を加えるために、特に底面に小さな割れが多く生じます。
どちらも通常の使用ではそれらがより大きくなることはありません。
ご了承の上でご検討をお願いいたします。

スギ；杉　日本固有の樹種で、古くから建築､建具､和家具､樽桶や割箸等に広汎な利用がある針葉樹です。植林された杉の木は各地に見ることができ、ご存じの方も多いでしょう。こちらの一輪挿しではスギ材の赤身部分を用いています。