巾着　シークレットガーデンから眺めた夜空 ver.2

　シークレットガーデンでは、夏が終わりに近づき涼しくなり始めると、住人たち（動物たちや、シークレットガーデンのあるじとあるじの旦那様など）で、夜空を見る会があります。あるじが自分と住人たちのおやつをシークレットガーデンに大量に持ち込んで、星々を見上げては、みんなで「星が綺麗だね。宇宙ってすごいよね」と感動しながら見ておやつを食べるため、みんな心もお腹もいっぱいになります。
　あるじは、宇宙が好き。中学生や高校生の頃は、SF小説ばかり読んでいて、その影響か、その頃、夜寝ている時に見る夢は、宇宙の夢ばかりでした。夢の中で月に行って地球を見たことも。月から見た地球はとても綺麗でした。「この素晴らしい地球を守らなければ」と、そんな綺麗な地球を見て、固く決心した割には、今は編み物、刺しゅう好きのただのオバサンになってしまったあるじ。それでも、今でも時々、中・高校生の時の愛読書の、『幼年期の終わり』（アーサー・C・クラーク）や、『風の十二方位』という短編集の中の「オメラスから歩み去る人々」（アーシュラ・K・ル＝グゥイン）が好きでパラパラ読むことも。
　あっ、前振りが長くなりました。シークレットガーデンから見た夜空をダイヤコルソで表現。少し、紫がかったブラックに近い、段染めの糸ダイヤコルソを二本どりにしてベースを編み、クロスで星々を同じくパープルグレーのような色味のダイヤコルソ二本どりで表現。裏地は、あるじと一緒に星々を見つめる動物たちの柄にしました。ダイヤコルソは20％offで仕入れたもの。ただ、二本どりなので、少々材料費がかかっています。裏地は国産のお手頃価格の生地を選びました。
　何だか、夜空を眺めるのが楽しみになる巾着の完成です。シークレットガーデンのあるじの心も、動物たちの心もそれぞれ、さまざまな心模様がありますが、それらを暖かく包んでくれるような夜空。「また、明日になると、朝が来るよ。ゆっくり休んで、明日を迎えてね」と、星々が言ってくれているようで、なんだか、心がほっこりします。個人的には気に入っています。
　洗濯は、革紐を外して、おしゃれ着洗いの洗剤で、手洗いをお勧めします。アイロンはスチームアイロンでOKです。

中にエアクッションを詰めて撮影しています。

《使用糸》　　ダイヤモンド毛糸　　ダイヤコルソ　麻33％　アクリル35％　レーヨン32％　
《裏地》　　　国産　綿100％
《ひも》　　　革ひも（絞った時の長さ　約23cm）