巾着　たんぽぽと忘れな草とシロツメクサ

　私が高校を卒業するまで育ったのは、東北の、田んぼや、農場、りんご園などがある、田園地帯。子どもの時、友達と、たんぽぽを摘んで花束にしたり、シロツメクサを編んで、花冠にしたり。忘れな草も、普通にその辺の原っぱに咲いている雑草でした。大学で東京に出てきて、花屋さんで忘れな草が売られているのを見て「えー。うっそー、忘れな草が売られている！」と、驚いたものです。
　田んぼや、農場、りんご園があった、私の実家の近所も、今では郊外型のショッピングモールや、ファミレスなどができ、子どもの頃の面影は全くありません。そこで、私の大好きだった原っぱを表現しようと、たんぽぽと忘れな草とシロツメクサを編み込んだ巾着を作りました。出来るだけ自然のままの色彩を大事にして、持っていると、原っぱの中にいるような感じになるように願いを込めて作りました。自分で言うのもなんですが、自信作です。裏地の布にはたんぽぽも忘れな草も柄の中に入っています。今回は120目で立ち上げています。（当工房の定番の巾着は108目で立ち上げています）裏地はリバティよりお手頃価格のお値段ですが、今回は10.000円の価格をつけさせていただきました。
　ちょっとそこまでのお供に。また、バッグの中の整理にもお使いいただけます。革ひもを外して、ネットに入れて洗濯可能です。アイロンもスチームアイロンでOKです。

中にエアクッションを詰めて撮影しています。

《使用糸》　主にパピーのコットンコナ（廃盤色を含む）綿100％
《裏地》　　国産 綿100％
《ひも》　　革ひも（絞った時の長さ　約25cm）