蚯蚓出A【七十二候】　

size　　　　5.5cm×4.5cm×7.5cm（Ｈ）

●　第20候　立夏　次候　５月10日～15日頃

『蚯蚓出（みみずいずる）』

冬眠していたミミズが地上に出てくる頃。

ミミズは土を食べ、その中に含まれる有機物や微生物などを栄養源としていて、 粒上に排泄された糞は土作りに有効な成分を含んでおり、土壌改良に一役買っています。

また、土の中ではい回って畑土をほぐし、鍬で耕すような役目を果たしてくれるので、ミミズが多い畑の土はふんわりとやわらかく、空気や養分をたっぷり含んだ良い土となるのです。

外見が苦手だったりもするのですが、そんな尊敬すべき存在のミミズさんに敬意を表して？ちょっと愉快な感じで色々とアレンジしてみました。


七十二候（しちじゅうにこう）とは・・・古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、春分や夏至などの二十四節気をさらに約五日ずつの三つ（初候・次候・末候）に分けた期間のことです。「気候」という言葉は、この二十四節気の「気」と、七十二候の「候」から生まれたものです。

七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっており、今回はそのうちのいくつかを陶人形で表現してみました。

作品について・・・

ひとりずつ手作りしている、てびねりの陶人形です。

素材は陶土を使用しています。

四角の土台の一部には薄く透明釉を施しているので、その部分は少し光沢があります。

その他の部分は釉薬を使用していないので、表面は少しザラザラしています。